シリーズ4 新潟市増改築工事 ① ~新潟 リフォーム現場進捗~
こんにちは、ハーバーハウスグループ。
リフォーム部署:ハーバーリフォームの野瀬です。
7月始まったばかりから猛暑が続いてますね。
私は梅雨入りに気づかないうちに梅雨明けした感覚でしたが皆さんはどうでしたか?
これも地球温暖化の影響なのでしょうか。
SDGs(持続可能な開発目標)に対して建築業界ができることは住宅の省エネルギー化、
近年では高気密高断熱により燃費の良い住宅に注目が集まっているように思います。
「光熱費が抑えられ、環境によく、快適な暮らし」と住宅の省エネは住まい手にとっても重要な要素だと思います。
さてシリーズ第4弾の現場進捗では築20年の高断熱高気密住宅のリフォーム工事の様子をお届けしていきます。
※リフォームの域を超える大規模増築となっています。
初回は現地調査の様子と改修計画について書いていきますね。
こちらが現地調査時の建物正面の様子です。
向かって左側の部分が解体する古い建物、右奥に小さく見える建物が残す部分です。
中に入ってみると増築が行われた際に、元々あった建物との間に断熱区画を設けていることが分かりました。
※残す部分は、高断熱高気密仕様となっています。
お部屋の内部を見ると元々の古い建物と増築部分をつなぐ箇所にYKKのエピソードという断熱サッシが施工されています。
建物の断熱改修では全体を断熱改修する方法とリビングや水回りを他の部屋と熱的に切り離す部分断熱
という手法があります。
元々の建物の断熱性能の影響を増築部分が受けない様にこちらのサッシで切り離すように計画されていました。
宅内にお邪魔すると、室内の温度差はかなり小さく高断熱高気密住宅の良さを実感しました。
宅内の暖房はこちらの温水ヒーターを使用しており、床下にはこのための配管が張り巡らされています。
さてここからは改修工事の計画についてご紹介していきます。
今回私たちが行う工事では、増築部分を残して古い部分は全て解体を行い、
解体した部分の更地に、高断熱高気密の建物を増築する計画となっています。
今までは断熱サッシで区画をしていましたが、改修後はすべての空間が高気密高断熱になります。
空調の計画に特徴のある本工事、
既存の住宅が高気密高断熱の仕様となっていることから、床下エアコンを採用した設備を計画しています。
床下エアコンとは1階の床下(基礎)の空間にエアコンの風を送りこみ、床下空間を圧力室として
部屋の床に空けたスリットから建物全体を空調するシステムです。
基本的に1台のエアコンでお家全体を空調するため従来の各部屋にエアコンを設ける方式に比べて、
エアコン故障時の交換台数が減るためランニングコストを抑えることができます。
一方で、高断熱化と高気密化が必要なため建築時の費用は高くなります。
本工事では、床下エアコンでの暖房と2階のエアコンの合計2台での空調を計画しています。
一般的な住宅では各室エアコンではリビング、寝室、2階の3部屋と計5台のエアコンが設置されますので
こうしたところから建築時の費用を捻出していくことが可能です。
空気の性質上冷たい空気は下に、暖かい空気は上に行くため、季節ごとに2台のエアコンの使い分けを行い合理的に
お部屋を空調します。
地鎮祭が執り行われいよいよ工事着工となります。
次回はQ値・UA値の計算、気密試験の様子などもお届けしていきますので現場進捗をぜひお楽しみに!
— 今日のねこのコーナー —
約1年前、マンションの改修工事でキャットウォークを製作させていただいたお客様のもとへ
1年点検にお伺いさせていただきました。
大工さんと打ち合わせを重ねて造作をしたキャットウォークでくつろぐねこちゃんを見て、
嬉しさがこみ上げてきました。
気に入ってもらえている様でほっとします。
お客様が撮影した写真があまりにかわいくていくつか写真をいただきました。
最高の癒しですね。