シリーズ特別編 寒い寒い隙間風 ~新潟市リフォーム工事進捗~
こんにちは、ハーバーハウスグループ。
リフォーム部署:ハーバーリフォームの野瀬です。
工事とは全く関係のない話になりますが、去る2月3日は節分でしたね。
野瀬家の先祖をたどると源頼光にルーツがあるようです。
頼光といえば酒吞童子(しゅてんどうじ)という鬼を退治した逸話が残っている人物。
「ご先祖様が鬼退治をしたから野瀬家は豆まきをしなくてもいいんだよ!」と少し誇らしげに語る先日の父の姿が
鬼のお面を被り、まだ幼かった私から次々と投げられる豆を一身に受けていた、記憶の中の父と重なって
なんだか懐かしい気持ちになりました。
さて先日、普段からお世話になっている職人さんから
「和室の畳のすき間から風が入ってきて寒くてしょうがない!何とかしたい。」と相談を受け
現場を確認してきました。
現場に着いて畳をはぐってみると壁際や畳の下のベニヤ板の隙間から弱運転の扇風機ほどの風が吹き込む状態でした。
とりあえず応急処置で…ということで念のため持って行った気密テープをあちこちに貼ったところかなりの改善がありました。
冬の寒さの大きな要因でもある隙間風、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
ということで今回のテーマは風、家に悪影響を及ぼす風の流れについてのブログにしたいと思います。
まずはこちらの写真をご覧下さい。
写真は”根太工法”を床下から撮影したものです。
根太が隙間となり壁の中へと空気の通り道ができているのが分かります。
—根太工法———————————————————————
根太工法を上から撮影したのが次の写真
大引きと呼ばれる9~10.5㎝の太さの木材の上に、根太(横4.5㎝縦5~6cm)の木材を直交に釘打ちし
上からフローリングや合板を貼って仕上げる工法です。
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この状態では壁に入れた断熱材が床下から上がる冷たい空気によって冷やされてしまいます。
家の外側ではタイベックと呼ばれる特殊なシートが防風層となり断熱材を風から守っているのに…
これはパンチを警戒していたら寝技を食らったような感じでしょうか。
—タイベック——————————————————————-
水は通さないのに水蒸気は通す特殊な性質で衣料品や防護服にも使われる素材
防水、透湿、防風の機能を持つ素材として住宅では外壁面に用いられます。
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一方、現在主流となっている剛床工法がこちら
先ほどの土台の上面と大引きの上面が揃っているので、床下から空気が壁に入り込む心配がありません。
現代の住宅は従来の根太工法の欠陥が解消されているんですね。
では根太工法の住宅はこの隙間をどうすることもできないのか?
そんなことはありません!やり方はあります。
まず一つは、床を壊して剛床にしてしまう方法。
ここまで出来れば何の悩みもないようにも思えますが
床を全て壊し、また組み直すこちらの方法はそれ相応にお金がかかります。
木材の高騰もありコロナ前より予算はシビアです。
事実、そんな大掛かりな工事はな~
というお客様もたくさんいらっしゃいます。
床を解体をしないで出来て、大掛かりでもなく費用を抑えられる施工方法が
マグ・イゾベールさんから提案されていますので少しご紹介します。
イメージは布団圧縮袋。
食べ終わりのクーリッシュみたいな袋に断熱材を入れ、掃除機で吸引し圧縮します。
ぺしゃんこになった断熱材を根太の隙間へ押し込み
入ったところで袋を破ると壁の中で膨らみ隙間を埋めてくれます。
これは”気流止め”を圧縮した断熱材によって施工する方法で
壁の下上に対してお家全体的に施工する必要があります。
詳しく知りたい方は「マグ気流止め」でぜひ検索してみて下さい。
それでは次回のブログもお楽しみに~。
—気流止め———————————————————————
壁の中に空気の流れを作らないために施工されるもの。
先に説明した剛床では床に貼るベニヤ板が主に床下の気流止めの役割を果たします。
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— 今日のねこのコーナー —
キッチンに登り食べ物を探す元捨てネコのプク
この直後キッチンから降ろされてキャットフードをもらうのがだいたいの流れです。
食の細い我が家ではネコが一番食い意地が張っています。
体重4キロを超えたときには家族一同びっくりしていましたが
ぶくぶくと太って5キロに迫った現在
驚きよりもまあそのくらいあるよねというあきらめの気持ちになっています。