シリーズ4 新潟市増改築工事② ~新潟 リフォーム現場進捗~
シリーズ4 新潟市増改築工事 ② ~新潟 リフォーム現場進捗~
こんにちは、ハーバーハウスグループ。
リフォーム部署:ハーバーリフォームの野瀬です。
地鎮祭から少し遡り、工事着工前の某日
現状の建物の気密性能を測定する試験を実施しました。
本日はその気密試験の様子をお届けしていきます。
高気密や高断熱という言葉はよく聞くけれど
そもそもどういうものなのかわからない方も多いと思います。
今回は測定の様子をみていただき少しでも理解が深まれば幸いです。
測定の様子に入る前に簡単に気密について解説します。
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【解説】
気密性(C値)は
建物全体の隙間を1階と2階の床面積を足したもので割って算出します。
例:30坪(およそ100㎡)の床面積の場合
C値=1 隙間は家全体で100㎠
千円札が114㎠くらいなので、
30坪でC値=1のお家には家全体で
千円札よりも少し小さいくらいの穴が空いている状態ということがこの数値からわかります。
これがC値=5になると隙間は家全体で500㎠
千円札4枚と半分くらいまで大きな値になります。
お家の気密性を高めることで建物の隙間が少なくなります。
すき間が多いと給気口から換気扇への空気の流れを隙間から換気扇への空気の流れが邪魔してしまい
換気計画通りに空気を入れ替えることが難しくなります。
また、隙間からの冷暖気の影響も抑えられるため、冷暖房効率が向上し光熱費を抑えることにも繋がります。
一般にC値が1を切ると高気密住宅の部類に入ります。
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さて今回気密試験を行ったのは、大手ハウスメーカーの住宅で築年数は約20年。
新築から20年経過した現在で気密性能はどの程度確保できているか?
施主様のご希望もあり調査しました。
気密試験をしていただいた日本住環境株式会社様も
「新築で気密測定をすることはしょっちゅうですが、リフォームの現場でやることはめったにないです」
とのことで私にとっても大変貴重な経験になりました。
ハーバーハウスの新築でもお世話になっていてC値が0.5を切る大変優秀な値が出ているそうです。
気密試験の流れに沿って写真と共にご紹介していきますね。
①換気扇・給気口塞ぎ
まず最初に行うのが換気扇などを塞ぐ作業です。
養生テープでキッチンのレンジフードや部屋についている給気口
トイレの換気扇を塞ぎました。
②測定器の設置
窓を開けてフィルムを貼り、フィルムに空けた穴に送風機を取り付けます。
③測定開始
送風機でお家の空気を外に出してお家の中の圧力を低くします。
その後、下がった圧力が戻る時間を計測することでC値が計測されます。
計測後は機械から結果の紙がすぐに印刷され確認することができます。
今回の測定結果はC値=1.4という結果になりました。
こちらのお家は床面積が170㎡でしたので家全体で230㎠の隙間があることが
測定によってわかりました。
年数による気密の低下も考えられるので、気密性は新築当初からできるだけ高めておきたいですね。
— 今日のねこのコーナー —
耳が寝ていないスコティッシュのミルさん
長毛種のため毛玉が絡んでしまってつい先日カットに行ってきたようです。
絡まってるとこだけでいいですという注文で手足と顔だけ残って不格好になり
一家全員で思わず笑ってしまいました。
こんなに小さかったんだね~と新たな発見もありました。